世間では、芸能人の年の差婚とかよく騒がれてますよね。
しかし、外国人配偶者と結婚をして、これから配偶者ビザを取ろうとしている年の差カップルにとって、
年齢差が大きいことは審査のマイナス要因となってしまいます(非常に残念な事ですが)。
そこで、今回は年齢差があるご夫婦が配偶者ビザ申請をするポイントを、ビザ申請専門の行政書士である筆者が詳しく解説していきます。
<この記事が参考になる人>
・年齢差のある結婚をして、これから配偶者ビザ申請をする人
・年齢差が理由でビザ申請を一度不許可とされてしまった人
・配偶者ビザについて詳しく学びたい人
目次
15歳~20差以上で配偶者ビザの審査が厳しくなる
冒頭でも述べた通り、年齢差の大きい夫婦の場合、配偶者ビザの審査が厳しくなります。
実務的には、15歳~20歳以上離れているとなると審査が不利になると感じます。
もちろん、配偶者ビザの審査では年齢差以外にもチェックされるポイントがあり、それも含めて許可の可否を決定するので、
「○○歳以上離れているとダメ」
という確実なボーダーラインはありません。
しかし、多くの場合は15歳以上で審査が厳しくなってくる印象があります。
従って、15歳以上の年の差があるご夫婦は配偶者ビザの申請を慎重に行った方が良いでしょう。
何故年齢差が大きいと審査が厳しくなるのか
そもそも配偶者ビザの審査では、以下の3つのポイントが重視されます。
・婚姻の信憑性
・婚姻生活の安定性
・婚姻の継続性
そして、年齢差が大きい夫婦の場合、婚姻の信憑性を疑われることになります。
実際、過去の偽装結婚の事例では夫婦の年齢差が大きいものが多く、出入国在留管理庁は年齢差の大きい夫婦に対しては警戒を強めているのが現状です。
たしかに、世の中に年の差婚は溢れていますし、それだけで審査を不利にされるのは理不尽だと思います。
しかし、過去の事例からもわかるように、入管も偽装結婚を水際で防ぐため、ひいては偽装結婚の横行による治安悪化を防ぐため、出来るだけ審査を厳しくしているのです。
以下で紹介するように、夫婦の年齢差が大きい場合でも、きちんと対策をして申請をすれば許可の可能性は格段に上がりますので、安心してください。
年齢差が大きい夫婦の配偶者ビザ申請対策
それでは、年齢差が大きい夫婦が配偶者ビザ申請をする際の対策を以下に紹介していきます。
申請理由書に交際の経緯を詳細に記載する
申請理由書とは、配偶者ビザ申請で必要となってくる「質問書」に別紙として添付する書類です。
質問書では、交際に至った経緯を記載する欄がありますが、別紙として申請理由書を添付し、より詳細に経緯を記載していきます。
理由書を作成するポイントとしては、
●どのようにして出会ったのか
●交際することになったきっかけ
●交際中の思い出、コミュニケーション方法や頻度
●結婚に至った心境、経緯
●現在の生活状況と将来の展望
をより詳細に記載していきます。
申請理由書の作成は任意ですが、年齢差が大きい夫婦の場合、出来るだけ作成することをオススメします。
交際を裏付ける資料を添付する
上で紹介した理由書を裏付ける資料を添付しましょう。
スナップ写真
出入国在留管理庁のHPでは、申請書に二人で写っているスナップ写真を2~3枚添付するよう記載があります。
しかし、夫婦の年齢差が大きい場合は添付する写真はできるだけ多い方が良いので、最低20枚以上提出するようにしましょう。
積極的に提出した方が良い写真は、
・旅行やおでかけをした際の写真
・夫婦と夫婦家族が映っている写真
・夫婦と友人で映っている写真
※理由書に記載したイベントと添付写真をリンクさせた方が良い
これらを提出できれば良いです。
なお、写真は同じ日に撮影されたものを複数枚添付するのではなくて、それぞれ別日に撮影された写真を添付しましょう。
1日にまとめて撮りまくった写真20枚を添付しても意味ありません。
通信履歴
LINEやメール、電話などの通信履歴をスクリーンショットしてプリントアウトし、申請の際に添付しましょう。
通信履歴を提出する場合も、上の理由書で記載した経緯とリンクしていると尚良いと思います。
例えば、
・付き合うことになったときのやり取り
・旅行やおでかけの計画をしているやり取り
・結婚式の計画を立てているやり取り
このように、理由書とリンクさせることによって、より信憑性が高まります。
もちろん、日常的な他愛もないやり取りも積極的に提出することをオススメします。
交際を裏付ける資料が無い場合
そうは言っても、人によっては写真をとる習慣が無かったり、スマホを無くして通信履歴が消えてしまったりして、交際を裏付ける資料があまり無いという人もいるでしょう。
裏付け資料の添付が少ない場合、結婚の信憑性は弱まり、審査が難航する恐れもあります。
そのような状態にある人へのアドバイスです。
今から出来るだけ多くの写真と撮りましょう。
今から通信記録は全てクラウドに保存して大切に保管しましょう。
現状で裏付けの資料が無い場合は、「今から」作っていくほかありません。
写真を撮ってこなかった過去はどうにもなりませんし、消えたデータも復活はできないでしょう。
もし配偶者ビザが本当に欲しいのであれば、今から、出来ることから始めるのが肝要です。
また、時間に余裕があるのであれば、裏付け資料を十分に揃えてから申請に臨むの一つです。
まとめ
この記事では、年の差婚の夫婦に向けて、配偶者ビザ申請をする際の対策などを解説していきましたが、参考になりましたでしょうか。
年齢差が大きいという理由だけで審査が不利になるのは納得がいかないと思います。
しかし、正真正銘の結婚であるならば、しっかり対策をして申請することによって許可が下りるでしょう。
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