国際結婚

配偶者ビザの審査に影響?マッチングアプリや出会い系サイトの出会い

ビザゴリ
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マッチングアプリや出会い系サイトで出会った夫婦の配偶者ビザの審査は厳しくなりますか?

このような相談をよく受けます。

この相談の筆者の回答は、

「ケースによっては厳しくなる恐れはあるが、オンラインで出会った事実だけをもって不許可にされることは無い」

です。

ということで、今回の記事ではマッチングアプリや出会い系サイトで出会った夫婦が配偶者ビザ申請をする際の注意点や知っておきたいポイントについて、

ビザ申請専門の行政書士である筆者がわかりやすく解説していきます。

<この記事が参考になる人>

・マッチングアプリや出会い系サイトで出会って結婚し、配偶者ビザ申請を予定している人

・サイト経緯の出会いは配偶者のビザの申請が難しいという噂を耳にした人

・配偶者ビザについて詳しく学びたい人

マッチングアプリや出会い系サイトを介する出会いが配偶者ビザの審査にもたらす影響について

SNSでの出会いやマッチングアプリで出会ったのがきっかけで結婚する人は年々増えています。

しかし一部では、「オンラインで出会った夫婦の配偶者ビザの審査は厳しくなる」という話があります。

「ビザの審査が厳しくなる」と言われている由縁は、

●ビザ目当ての外国人や偽装結婚を仲介するような悪徳業者が一定数存在する恐れがある

ということが一番に挙げられます。

確かに、これまでもオンラインで出会って国際結婚した夫婦の中には、偽装結婚が紛れていたケースもあり、入管も警戒は強めているようです。

しかし、2021年現在、オンライン経由での出会いは以前にも増して当たり前となりつつあります。

従って、オンラインを通じての出会いのみを理由に審査が不利になることは少ないでしょう。

以下で詳しく解説しますが、実際に配偶者ビザの申請を行う際は、利用したアプリやサイトの詳細を記載した理由書や、その他交際の証拠資料を揃えて申請に臨みます。

配偶者ビザの審査が厳しくなる恐れのあるケース

それではここで、配偶者ビザの審査が厳しくなる恐れのあるケースを見ていきましょう。

怪しい出会い系・婚活サイトを利用した場合

怪しいサイトやサービスを利用して出会った場合、通常より審査が厳しくなってしまう恐れがあります。

怪しいサイトやサービスとは、

・運営会社やその実態が不明なサイト、サービス

・偽装結婚の温床となっているとして入管から目をつけられているサイト、サービス

が挙げられます。

このようなサイト経由で出会った場合、申請理由書をはじめとする多くの資料を提出して、夫婦の結婚が正真正銘のものであることを立証していく必要があります。

また、現在パートナー探しをしている段階の人については、上記の様なサイトの利用をあらかじめ避けることによって、将来のトラブルを最小化することができるでしょう。

オンラインの出会い自体ではなく、その他に問題がある場合

利用したアプリやサイトに問題は無く、出会った方法自体に疑義が無かったとしても、それ以外のところで審査が厳しくなってしまうことが考えられます。

例えば、

オンラインで出会ったパートナーが、

・自分と年齢が大きく離れている

・日本人との離婚歴が(複数)ある

・オーバーステイをしている

などの状態にある場合、出会い方以外の問題に目を付けられ、審査が厳しくなってしまうでしょう。

オンラインでの出会いの良いところは、世界中のどんな経歴や年齢の人にもアプローチできてしまう所です。

しかしそれは、将来配偶者ビザを取得して日本で暮らしていくという観点からはマイナス要因ともなり得ます。

オンラインではどんな人へもアプローチができてしまう故に、

深い仲になるまで相手の素性が分かりずらく、なにか問題がある際は偽装結婚を疑われやすくなるのです。

それぞれ問題となり得るケースについては以下の記事をご覧ください。

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アプリやサイトを介して出会った場合の申請のポイント

マッチングアプリや出会い系サイトを介して出会った夫婦が配偶者ビザ申請をする際は、交際の証拠資料を揃えて申請に臨みます。

以下、申請ポイントをそれぞれ解説していきます。

申請理由書に出会った経緯を詳細に記載する

申請理由書とは、配偶者ビザ申請で必要となってくる「質問書」に別紙として添付する書類です。

質問書では、交際に至った経緯を記載する欄がありますが、別紙として申請理由書を添付し、より詳細に経緯を記載していきます。

特にオンライン経由で出会っている場合、理由書には

マッチングアプリや出会い系サイトの

・運営会社等の概要

・登録者の傾向や登録者数

・セキュリティー対策や秘匿性

・会員の審査基準

など、その実態を出来るだけ詳細に記載し、利用したものが信用に足るアプリ・サイトであることを証明していきましょう。

その他、理由書に通常記載する以下の事項についても忘れずに記載していきます。

●交際を決めたきっかけ、経緯

●交際中の思い出、コミュニケーション方法や頻度

●結婚に至った心境、経緯

●現在の生活状況と将来の展望

申請理由書の書き方については、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。

申請理由書とは?配偶者ビザを勝ち取るための書き方講座【決定版】この記事では、 ・配偶者ビザの申請理由書とは何か? ・どのように作成していけば良いか? という事について、ビザ申請コンサルタント(行政書士)である筆者が、初めての方にもわかりやすく解説していきます。...

スナップ写真を20枚以上提出する

出入国在留管理庁のHPでは、申請書に二人で写っているスナップ写真を2~3枚添付するよう記載があります。

しかし、夫婦の年齢差が大きい場合は添付する写真はできるだけ多い方が良いので、最低20枚以上提出するようにしましょう。

夫婦の写真をできるだけ提出する事は、結婚の信憑性をより高めることができて効果的です。

積極的に提出した方が良い写真は、

・旅行やおでかけをした際の写真

・夫婦と夫婦家族が映っている写真

・夫婦と友人で映っている写真

これらを提出できれば良いです。

なお、写真は同じ日に撮影されたものを複数枚添付するのではなくて、それぞれ別日に撮影された写真を添付しましょう。

1日にまとめて撮りまくった写真20枚を添付しても意味がありません。

通信履歴を提出する

LINEやメール、電話などの通信履歴をスクリーンショットしてプリントアウトし、申請の際に添付しましょう。

例えば、

・初めてコンタクトを取ったときのやり取り

・付き合うことになったときのやり取り

・旅行やおでかけの計画をしているやり取り

・結婚式の計画を立てているやり取り

などが挙げられます。

アプリやサイト経由で出会った場合は、そのサービス内でのメッセージのやり取りも提出できれば尚良いと思います。

このように、出来るだけ多くの通信履歴を提出し、コミュニケーションが取れていることを立証できれば、より信憑性が高まります。

もちろん、日常的な他愛もないやり取りも積極的に提出することをオススメします。

まとめ

この記事では、マッチングアプリや出会い系サイトで出会った夫婦に向けて、配偶者ビザ申請をする際のポイントなどを解説していきましたが、参考になりましたでしょうか。

現在は、アプリやサイトで出会って結婚することもなんら珍しいことではありません。

しかし、場合によっては厳しく審査をされることがあるのは事実です。

その事実を忘れず、この記事で学んだ対策をして、確実に許可に持っていけるように配偶者ビザ申請に臨みましょう。

自分で申請することが難しそうと思ったら、下記リンクよりビザ申請の専門家である行政書士への無料相談をご活用ください。

ABOUT ME
編集長 TAKAO
ビザ部を運営する編集長、現役行政書士。 日々多く業務をこなしながら、専門家としての知識を活かし、日本のビザに関する様々なお役立ち情報を発信している。ビザ関係の記事はすべて自ら執筆。

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